短歌 日曜

1
目が覚めてトーストを焼く日曜日きみの鼻唄もメジャー進行

2
ラジオからふたりの好きなナンバーがフルコーラスでかかる日曜

3
宝物? ゆびわ、ともだち、きみ。プリン食べているから、うん、順不同

4
「太陽とちょうどいい距離だったから生命がある」きみの箴言しんげん

5
アクセルを不敵な笑みで踏むきみが今日という日に雨を呼んだ

6
大げさなBGMの喫茶店ふたりこっそりじゃんけんをする

7
コーヒーが美味しいわけは日曜の午後がしっとり溶けているから

8
女子会で「いつまで女子?」と自嘲するわれらいつまででも女子である

9
日曜の終わりはいつも寂しくてまぶたの裏に海を呼んでる

10
サザエさんある意味エンドレスループ繰り返すなら日曜がいい