短歌

posted on2019.11.8.

挨拶

死にたさは生きたさですと教科書に載っていたから絶対に嘘 階段が天国にまで続いててああよかったなって一歩踏み出す 目の前を通過列車が過ぎてってあたしのこころだけ轢いてった 帰り道赤信号だけを選んで歩いたけれどまだ生きている...
posted on2019.11.7.

優しさ

ふりこって誰がどうあれあるがままふれているから羨ましいな 心臓の奥の奥より奥のほう 君が粗末に捨てたまごころ 優しさは流行らないから味のないガムを選んで渋谷を歩く ふたりして爪を噛むからふたりしてひとりぼっちをディスプレ...
posted on2019.10.1.

放置

断言が断罪になるというのなら早く私を馬鹿と貶して この駅に快速列車が止まらないのも寂しさも私のせいだ 鈴虫に唆されて僕はいま誰も知らないソリストになる メロディを重ねるたびに嘘がほらバレていくから早く歌おう むかし観た映...
posted on2019.9.26.

悲観

こめかみがなんか痛むと思ったら背後で君が微笑んでいた  低気圧のせいにしようかなにもかも しばらく歩き出せそうにない  黒猫が忌み嫌われているように私が居ると薔薇も枯れます  苦しみをほどく...
posted on2019.9.16.

妖精

番号の中に私の誕生日が隠れてるからスマホごと好き  「嫌いだ」と口に出せれば大丈夫 その素直さで生きのびてゆけ  石ころは磨けば光るわけじゃない 輝きなんてただの傷あと  行列のできる店です...
posted on2019.9.11.

解像度低めの心携えて行けるところまで行くのが恋 スコールのあとあなたが降ってきて少しもできない共感が恋  恋のせい ヘッドフォンから洩れ聞こえてきた君の声を遺書にした  手のひらに人を何回書いたって喉...
posted on2019.9.7.

ひとり

言い訳を考えてたら朝が来てああこれだなと太陽を蹴る  光あるところの影が私です 必要悪と呼んでください  パソコンで「じしょう」と打つと「自らを笑う」と化ける我のスペック  事件簿に載らない...
posted on2019.9.4.

我もまた少女だったというひとの思い出に載る灰のアルバム 悲しいと爪を噛む癖を叱ってくれたあなたの影を踏んでた その人が絶対であり神であり愚者であったと気づくのが恋 大切を大切にして大切に抱えていたらグレーになった もう一...
posted on2019.8.30.

クレヨン

偶然だ 血が赤いのもぬるいのもなかなか止まることがないのも ブラウスのピンクのしみは確実に君に恋した盛夏の残滓 オレンジを食べた! 朝から君のこと早く壊してみたいと願う たまさかに君の生存を知ったよ 鳥よ夜風よ黄金(こが...
posted on2019.8.28.

カット

わたしもう自分からログアウトして言葉の嘘を撃ち抜きたいの  笑われてちょうどよかった過日の碑 解すことのない世界を嗅いだ  シンメトリだけが正義の造形か 愛の急所は歪んでいるぞ  整った車内...
posted on2019.8.25.

晩夏

ひまわりが怖いとないたセミたちの悲鳴を耳にぶらさげる午後 結局は影になるのだ 星求め自分探しの旅に出たひと 苦しさを分けてあげます あなただけ笑ってるのはおかしなことだ 処世術 啓発本に生きるコツ ぜんぶいらない 私を返...
posted on2019.8.17.

占い

占いを信じるわりに私には現実的なことを言うのね 水瓶座と射手座の相性がいいことは僕たちがもう証明してる 唇をくっつけたそれは事実上キスと判定していいですか この胸にドラムンベースが棲みついた 重たく深く鼓動を刻む やっか...
posted on2019.8.17.

ジュブナイル

本当にごめんなさいという君の心の声をよく確かめて さよならは無駄がないから悲しくてWordの余白を拡げてみた かくれんぼ 鬼ごっこ ままごと全部黒で潰した理由も知らず 手と手と手 真っ逆さまに落ちてゆく あたし地獄をもう...
posted on2019.8.17.

煌めきの赤

満たされるつもりなどない 愛情に底があるとは思えないから 私たち重ねた日々が鮮やかに広がってゆく影が愛しい ゆく季節に柔らかなサヨナラを真白いベッドの上で告げるの 銀河系の隅っこでまだ泣いてるの 胸を裂くならフレアを想え...
posted on2019.8.17.

誕生日

倦怠期をケンタッキーと間違えて今日も我が家は平和なのです おめでとうが今更照れて言えなくて口を尖らせつぶやく「老けた?」 あなたからもらったピアスをしています 早く髪に触れそれに気づいて サプライズがなくても日々がサプラ...
posted on2019.8.17.

ヒストリー

好きな色も知らない人にプレゼント 有馬記念より緊張する 本当にいいんですねと念押され急にためらう愛の告白 流行らないタバコなんかでごまかして微笑めるのは今のうちです 心にはしっかり棲みついているのに歩幅を知るとイライラし...
posted on2019.8.17.

ココア

窓際で眠るあなたに降り注ぐ柔い西陽に僕はなりたい 思い出がこれ以上美化されぬよう右のこめかみを強く押した 美しい季節になれと微笑んで秋を屠った君は変態 私よりゲームに夢中な君のこと攻略をするゲームに夢中 バンホーテンを知...
posted on2019.8.17.

正しさ

理解してなんて言わない私たち輪廻の外で幸せだから 滲んでる境界線を引き直しもう一度だけ正気を保つ 終焉に向かう世界を泣き喚く貴方のせいにしてしまえたら 最後尾からの方が早い 閉じてゆく日を数えるならば 正しいと叫べばいい...
posted on2019.8.17.

けもの

満たすことは乱すことと言い淀み強くなれない言い訳をする ボサノバかボッサノヴァかを問うよりもそのボサボサの髪をなんとか あの人がいなければ良いこの胸が泣くことがもうなくなれば良い 繋ぎ目がじんじん痛む日もあった それは束...
posted on2019.8.17.

晩冬

芽吹いたら底を知らない恋心 晩冬の空に毅然とあれ 「ありがとう」と「愛してる」の言の葉はくすぐったさがとても似ている 灰色の冬を脱ぎ捨て街に出よ 小さな春を捕まえにゆけ 届かないことは同時に尊さを伝えることだと気づいた喪...
posted on2019.8.17.

不思議

突然に私の頬に雨が降る 過日に捨てた夢の破片だ セイハロー、天国に向けセイハロー、そろそろ着いた頃だと思う 優しさはこころの果実と心得て熟れたらそっと左手でもぐ 北風に怯えた日々もあったけどジャズのリズムで乗り越えてみて...
posted on2019.8.17.

卒業

へたくそな口笛だって構わない 今はひたすら声がききたい 桜色の袴が似合う人でした ほんとに淡く散ってしまった 嫌いとは愛の同義語 三月の空になびかぬ切りすぎた髪 アイシャドウなんてつけない 嘘のない瞳で君を見ていたいから...
posted on2019.8.17.

アドレッセンス

頭からトマトスープに突っ込んで溶けたあなたの味が好みよ あやとりの得意な人は手をあげて そこに神経を通しますね 危険だと早く逃げてと叫ぶ君のシルエットがもう笑ってる なにもかも芽吹き始めたせいにして思う存分浸っていいの ...
posted on2019.8.17.

やわはだ

さよならを置き去りにした二人して永遠求めツツジを啜る 幼な子の黒目に問うてみるがいい ちゃんねるを見る背中はどうか やわ肌についた傷ごとよろしくね あなたの爪が弾く思い出 省みることのできない阿呆烏 正義の皮を被った行列...
posted on2019.8.17.

偉い人なんていないよ 偉そうな人なら街に溢れてるけど 黒猫で親指ぎゅっと隠したらぽつぽつ漏れる死にたい理由 終電を逃した猫の迷い子は夜が明けるまで罪を匿う シグナルが点灯しても気づかずに踊り続ける人のプライド 私よりスマ...
posted on2019.8.17.

初夏

ドローンは孤独を壊すためにあるという説だがやはりオバケか ヒーローになれる方法があるなら三回払いで買わせてくれ 君だけがわかってくれたほろ苦さ 焦げたキャラメル食んで微笑む 水たまり飛び越え進む初夏の道 絶望なんてまだ知...
posted on2019.8.17.

天使

きみ、天使に間違えられることはない? 僕の視力が落ちたのかしら いくら手を伸ばしたとしても届かない君ならいっそ君ならいっそ 人びとの関心を集めた途端 立ち枯れていく淡いまぼろし あれこれは全部むかしの出来事で今の僕らを責...
posted on2019.8.17.

ピアノ

調律が必要みたい 少しだけ生きづらいのはたぶんそのせい 無理をしてキスをねだった日もあった 笑い話になりますように 形から入るタイプと連弾で触れた指から紡ぐナラティブ 口下手で不器用なのもちゃんと好き 理想ではないとこま...
posted on2019.8.17.

梅雨

情報のソースを出せと責められてあなたを好きな理由が滲む 傘の花咲く街を行くふたりきり こうも雨では影も伸ばせぬ 特急の窓に打つ雨の滴がそれでいいよと囁いている 雨の夜に巣食った油断をこれから恋と呼ぼうか馬鹿と呼ぼうか 手...
posted on2019.8.17.

中央線

街中のネオンサインを消し去って残る文字こそ私の名前 泣きながら生まれてきたしこの頃は笑ってみても咎められない 通過駅に懐かしい名を見つけて頭の中で絶叫をする 繋ぐ手に嘘偽りはありません 冷や汗動悸 いいえときめき 東京を...
posted on2019.8.17.

優しさ

優しさは真綿となってその首に巻きつくために存在してる 忘却はなだらかな線を描いてやがてあなたの鎖骨に刺さる 愛してる愛してたまだ愛してる 振り子の等時性を疑う 曇天でよかった私もう少し誰も呪わず生きてゆけそう 錠剤の半分...
posted on2019.8.17.

無添加

この窓は君に続いているだろう 何があっても開けないだけで 三日月を飾ってみるとモミュの木は優しいほうへ輝きを増す 限られた命と知ってなお犯す過ちまでももはや愛しい 駅舎から海が見えると君は言う その水底に私は沈む 寝顔に...
posted on2019.8.17.

抵抗

支配者の寝顔に油性マジックで綺麗な花を描いてあげたい 怒るべきときがあるから今はただは葦の隣でゆらり揺れてる ステータスなんかできみを見ていない 学歴 お金 ぜんぶモノクロ 誰がどう言ってもがいいさこれからは君の隣が私の...
posted on2019.8.17.

鈴なりの柿をもぐ手の白い様 冬よ二人に早く来てくれ 読書する君の視線がたどる文字 それすら嫉妬する理由だよ 肺呼吸すら苦しいと頑なな君をこのまま抱いてもいいか 赤ペンを握るその手の体温を奪うことなど考えてない さっきから...
posted on2019.8.17.

宝石

ターコイズなんだね君の両の目はどうりでひどく傷つきやすい 信号がエメラルド色に灯るとき人々の歩は二拍子になる どこかにはダイヤのような輝きがこんな僕にもあるのだろうか アメジストでよかった君の誕生石 二月生まれは財布に優...
posted on2019.8.17.

耳たぶに穿たれている穴二つ誤魔化すように石がきらめく 路傍には鍵が落ちてて行き先をなくしたバスを猫が手招く 紅茶とはお湯がなければ枯葉だと憂うあなたのため息のクセ 飛ばされる駅の近くに住んでます あなたはいつも特急列車 ...
posted on2019.8.17.

そわそわ

とりあえずキスでもしとく? 明日まだ呼吸してるか自信がないし ドーナツの穴から君を覗いたら虚しさの意味を思い知った 人間の仕組みなんです寂しいと爪を噛むのも旗を振るのも 丁寧語なんてやめてよ言い訳が上手くなるぶんズルくな...
posted on2019.8.17.

冬空

底冷えの街に暮らして明日もまた同じ夕陽を待ちわびている 街はもうクリスマスなどは置き去りそんなものさと笑うみなさん から回る歯車抱いて星空を見上げ損ねる日々を重ねる ほらここが孤独の巣だと指をさす左の胸の16ビート 僕た...
posted on2019.8.17.

灰色

これ以上嘘はつけない幸せになったところでそれ嘘だから テーブルにとまった羽虫を潰してほんの小さな罪に溺れる もう誰も思い出さない忌念日が私の手帳にシミをつけてる 笑うしかない僕らには嘆く暇なんてないからもう笑うしか 手編...
posted on2019.8.17.

スイーツ

しゃぼん玉ぱちんと割れて独りきり冷めた紅茶の行く末を知る カスタードプリンに宿る悪意とは甘い時点で君と等しい マカロンの作り方より単純な私のこころ早くいなして あかんべえザラメのような恋をした 甘ったるくて舌に居残る チ...
posted on2019.8.17.

ピアス

カルーセル止まらぬうちに咳隠す くるくるくるって楽しいねって 難しい顔をして聴くJ-POP あたしひとりで死んでいくんだ 手を振って笑ってないで今すぐにロックスターとして突っ込んで 受話器から聞こえる声を握りしめ硬化して...
posted on2019.8.17.

休日

mixiにつけてる君のぼやきなど今どき誰が読むというのだ 真剣な顔でスマホを操って今日この頃の愚痴を彩る ぽつぽつと消えてゆく泡を含んで甘ったるいと文句をつける ふたりして不機嫌な日は毛布から出ずにキャンディー壊し続ける...
posted on2019.8.17.

生真面目は褒め言葉ではありません そろそろ上着を脱いだならどう 目に映るすべて愛してみたかった かつてあなたがそうしたように 嘘をつくとき両の目がよるという癖に気づいた私はえらい 目薬を五階からさすチャレンジはギネス記録...
posted on2019.8.17.

永遠という幻は芳しく多くの人を惑わす魔物 ひとはひと わたしはわたし それだけのことを解すのにきのこが生えた 横顔を射抜く真冬の夕焼けがずっとあなたを責め続けてる もう今日は帰らないでね いつもよりたくさん米を炊いちゃっ...
posted on2019.8.17.

青春

輝きを強制される僕たちは合言葉まで上書きされる 苦しいと笑ってしまう癖なのに礼賛されて真似までされて 風を受け微笑んだこと馬鹿にされいつの間にやら馬鹿にする側 真剣な悩みを友に打ち明けた 友であったと誤認していた 声なん...
posted on2019.8.17.

赤血球

醜さの喩えに使うためだけに私に合鍵なんてくれたの 私たち一緒の部屋で呼吸することさえ今や疑っている なにもかもどうでもいいと言うのならその指輪から外してみてよ 骨として去っていく者 「思い出」と「平等」の意を辞書で調べろ...
posted on2019.8.17.

凝視

だれひとり僕を知らない街にいて「こどく」の意味を僕は知らない 輝けと命令するな僕はまだ正しい呼吸もわからないのに 夢を見て初めて気づくこともある 今日も明日も燃えるゴミの日 カラカラと軋み続ける僕の骨 どうぞ笑ってお湯を...
posted on2019.8.17.

動機

夢を見て夢が破れて夢のなか夢にまでみた夢の世界よ 夏空を誰も見上げず笑ってる ノートの隅が日のあたる場所 あの夜を小瓶に詰めて朝が来ることを嫌がるまぶたに塗った 鐘の音が響いていると君は泣く カーテンだけがゆらと応えた ...
posted on2019.8.17.

バス停

ゆりかごは遠くにあって手を伸ばす理由もなくて夏が去ってく セミたちの声にまぎれてから笑う そんなあなたがやっぱり好きだ 木陰から顔を突き出すバス停よ 優しい街に連れてってくれ 光から逃れるために明日など何処にもないと言い...
posted on2019.8.16.

花火

新しいファミマが街に増えるたび居場所をひとつなくすのは誰 容疑者と呼ばれた夏も青空で入道雲が威張っていたな 斎場の灯りがついた夜にだけ許しあうこと許してほしい ビブラートできない鳥は殺してもいいんだよってママが言ってた ...
posted on2019.8.16.

仮説

間の抜けた顔で剥き出しの惰性をかじる君のまつげに浮く汗 「星座って孤独を繋げてできてるの」君の仮説を葬り去ろう 舌の根も乾かぬうちに発車ベルが聞こえたから旅に出ましょう シャボン玉は壊れるためにあるという秘密を暴き弾けた...
posted on2019.3.17.

春待ち

嘘つきは美しい花になるはず四月ごろには桜が咲くし 萌芽とはつまり悪意の目覚めだという仮説なら否定しておく 缶コーヒー片手に君を待っていた路地の氷がみたび張るまで クリスマスソングが世界を急かすから自転速度が上がったみたい...
posted on2018.11.15.

わがまま

ドキドキはもうしないかもしれないが安定感は誰にも負けない 決断をするときいつも背を押して風さえ吹かしてくれるから好き 口下手もここまでくれば芸術で冬が来るのは貴方のせいだ 枯れ葉舞う日に貴方がそばにいて微笑んだから吹いた...
posted on2018.11.15.

(非)日常

幼な子の見上げる空を飛ぶ蝿の祝福の辞など誰も知らない 瞳から落つる涙を受け止めるためだけに傘を持ってきました 生きている間限定の感覚に溺れぬわけが見つからないわ 左手の薬指には約束が血管を殺し巻きついている ラブラブは「...
posted on2018.11.15.

萌芽

ともし火の揺れるほうへと進んだらあなたが飾ってある植物園 たどり着く場所に双葉が生えていて間違いないと確信をする 手のひらの上で踊った枯葉ならつい先だって地球になった あなたたちいつか地獄へ堕ちるわよ スパティフィラムを...
posted on2018.11.15.

boo!

似たような顔をしているあなたがた 個性という字を書いてみなさい 笑うより笑われるほうがよほどいいことに気づけぬ愚かなbabe ヴォージョレの解禁を待つ者たちがすでに倉庫にしまったハロウィン ジャケットに黒のキャップが目印...
posted on2018.11.15.

柔らかい熱持つ肌に触れるのが罪になること伝えておくね 好きな色の花を探しているけれど手に入ったらば枯らしてしまう 憂鬱はお湯をかけると白くなる 冬の吐息がそうあるように 身勝手をちゃんと叱ってほしいのに微笑むだけのあなた...
posted on2018.11.15.

寒い日

雨降りを知らぬあなたのあどけなさ 守り抜けると信じた過日 心ない言葉には耳を貸さないでどうぞ私の歌に浸って 街路樹が見届ける秋 美しさは寒さのことと知っていたのか 青になり誰も渡らぬ交差点 もう歩けない 歩きたくない 救...
posted on2018.11.15.

晩秋の傘

のど飴の優しさを知る晩秋にほんのりと死に近づいてみる 思い出よ 積もれ積もれよ落ち葉より軽いからなお悲しさも増す 嘘つきも人が恋しくなるらしくぬくもりのためまた嘘をつく 雨やどりしていいですか今日きっとあなたのために私泣...
posted on2018.11.15.

秋の残滓

かけっこは今も苦手だ欲しいものに手が届きそうで届かないから 友達と一緒にされて立つ腹も恋の一部とわきまえなさい 夢なんてもう見れないと泣く君の手を温めることを夢見る アイルビーバックと残して去る人にアイドンウェイトの走り...
posted on2018.11.15.

ゆるす

簡単に愚か者は牙を剥くけど君は微笑み全てを許す この先は静かにしてて二番線で特急列車が泣いているから 赦しとは傷を手放しあやすこと 痛覚さえも我が物にして 結ばれる糸の色がなんで血と同じなのか考えてみよ 嗤うより嗤われる...
posted on2018.11.15.

未来

さかさまの夕焼けを見た帰り道 たぶん僕らは無敵だったね 小さな手 握り返したぬくもりを忘れてしまう仕組みが憎い 手放した記憶たちがまた居座って青春のやり直しをさせる 退屈な質問をしてすみません 私のどこが好きなのですか ...
posted on2018.11.15.

ホットココア

繰り返しお伝えします この僕は君の前では嘘がつけない 寂しいと呟くことが寂しいとホットココアに溶けてく言葉 ため息も白くなってく霜月のドアの向こうに君が待ってる いつのまに育った気持ちだったのかわからないのは寒さのせいだ...
posted on2018.11.15.

贈り物

思い出が美しいなんて決めないで 今から汚すつもりでいるの 最近の流行をよく知らなくて「今どき?」なんて言われ嬉しい 街路樹にコートを掛けてあげたいと言ったあなたにくるまれたいよ 初めての夜がはらりと遠ざかる 幸せ色に滲み...
posted on2018.11.14.

ほっと

いい加減私の気持ちに気付いて そして隣で天気を当てて 未来ならフリーハンドに描くから軌道に貴方を必ずのせて 暗闇の中にいるからこそ光る君の絶望は宝物だ 目を閉じてひとりっきりのフリしてもまぶたの裏であなたは笑う 雨が降る...
posted on2018.11.14.

冬のはじまり

寒いより寂しいが勝っているとまだ貴方には伝えられない 強がりは積もれど雪にならなくて遠くで白が手を振っている 背中から羽が生えても安心だ 君が残らず毟ってくれる いま君が隣で風邪をひいていることが実は嬉しいなんて内緒だ ...
posted on2018.11.14.

吐息

二番目じゃだめなんですと涙声 掴んだ袖に嵐の予感 告白がまるでこれでは告発だ 誰が君の心を踏んだ 時ぐすりが効いてきたから大丈夫 私あなたと眠っていたい ただ一人を信じる勇気が生まれて師走の空も笑ってくれた あの頃は傷を...